ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(ロイヤルアフェアあいとよくぼうのおうきゅう、En kongelig affære)は、ニコライ・アーセル監督による2012年のドラマ映画である。18世紀のデンマーク王室を舞台に実際にあった王クリスチャン7世と王妃カロリーネ・マティルデ、侍医ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセの三角関係をもとにした物語である。

第62回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門で上映され、また、第85回アカデミー賞外国語映画賞ではデンマーク代表として出品され、ノミネートに至った。他に第70回ゴールデングローブ賞外国語映画賞にノミネートされている。

ストーリー

1775年、ドイツに追放されているデンマーク王妃カロリーネが、死を前に息子フレデリクと娘ルイーセに宛てた遺書をしたためる形で、国王クリスチャン7世に嫁いだ1766年から、愛人となったヨハン・ストルーエンセと共に目指した啓蒙思想に基づく政治改革、周囲と国民の反発によってストルーエンセが逮捕・処刑された1772年までが回想として描かれる。

キャスト

  • ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセ - マッツ・ミケルセン
デンマーク王の侍医。ドイツ出身。
  • カロリーネ・マティルデ王妃 - アリシア・ヴィキャンデル
デンマーク王妃。英国王室出身。
  • クリスチャン7世 - ミケル・ボー・フォルスゴー
デンマーク国王。精神を病んでいる。
  • ユリアーネ・マリーエ王太后 - トリーヌ・ディルホム
王太后。先王の二番目の妃。
  • オーベ・ヘー=グルベア - デヴィッド・デンシック
政治家。ストルーエンセと対立。
  • ランツァウ - トーマス・ガブリエルソン
ストルーエンセを利用する貴族。
  • ブラント - サイロン・ビョルン・メルヴィル
ストルーエンセの側近。
  • ベルンストルフ - ベント・マイディング
枢密院議長。
  • オーガスタ - ハリエット・ウォルター
キャロラインの母。英国王太子妃。
  • ルイーセ・フォン・プリセン - ローラ・ブロ
女官。後にキャロラインの親友に。

製作

ゼントロパが主導で、デンマーク、スウェーデン、チェコの3カ国共同で製作された。製作費は4600万デンマーク・クローネである。製作中のタイトルは『Dronningen og livlægen』、『Caroline Mathildes år』であった。

受賞歴

ベルリン国際映画祭ではミケル・ボー・フォルスゴーが銀熊賞(男優賞)、ニコライ・アーセルとラスマス・ヘイスターバングが脚本賞を受賞した。

参考文献

関連項目

  • 第85回アカデミー賞外国語映画賞出品作一覧
  • アカデミー国際長編映画賞デンマーク代表作品の一覧

外部リンク

  • 公式ウェブサイト(日本語)
  • 公式ウェブサイト(英語)
  • ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮 - allcinema
  • ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮 - KINENOTE
  • A Royal Affair - IMDb(英語)
  • A Royal Affair - Rotten Tomatoes(英語)

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