ジョン・キャラダイン(John Carradine, 1906年2月5日 - 1988年11月27日)は、アメリカ合衆国の俳優。 ラストネームは、日本では「キャラダイン」として広く知られているが、米国では「キャラディーン」に近い発音で呼ばれる。
略歴
ニューヨーク出身。父親ウィリアム・リード・キャラダインはAP通信の特派員、母親ジュヌヴィエーヴ・ウィニフレッド・リッチモンドは医師であった。2歳のときに父親はが亡くなり、母親は再婚した。
フィラデルフィアの学校で彫刻を学ぶ。また、ニューヨークの叔父ピーター・リッチモンドの元で暮らしたり、肖像画を書きながら各地を旅したこともあった。
シェイクスピア劇に魅了され俳優へと進路変更。1925年に初めて舞台に立つ。1930年に「ピーター・リッチモンド」(Peter Richmond)の名でデビュー。1933年からは「ジョン・キャラダイン」と名前を改め、多くの映画作品に出演。特に『駅馬車』、『怒りの葡萄』や『リバティ・バランスを射った男』など、ジョン・フォード作品によって脚光を浴びる。
1940年代には自身のシェイクスピア劇団でツアーを行うなど、舞台でも活躍した。
怪奇映画のスターとしても知られる。ユニバーサル映画の正統的なクラシックホラー「フランケンシュタインの館」でベラ・ルゴシ、ロン・チェイニー・ジュニアに次ぐ三代目のドラキュラ伯爵を演じ、以降も数本で同役に扮した。その後も晩年まで各国の様々なホラー作品に出演した。1983年の『魔人館』では、後輩の怪奇スターであるヴィンセント・プライス、クリストファー・リー、ピーター・カッシングと、彼らの父親役で共演を果たした。
1988年11月27日、イタリアミラノで死去した。82歳であった。
私生活
生涯で4度結婚している。5人の息子のうち4人(ブルース・キャラダイン、デヴィッド・キャラダイン、キース・キャラダイン、ロバート・キャラダイン)は俳優となった。
主な出演作品
脚注
関連項目
- ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星の一覧
外部リンク
- ジョン・キャラダイン - allcinema
- John Carradine - IMDb(英語)




