滝の茶屋駅(たきのちゃやえき)は、兵庫県神戸市垂水区城が山1丁目にある、山陽電気鉄道本線の駅。駅番号はSY 09。
歴史
年表
- 1917年(大正6年)4月12日:兵庫電気軌道の塩屋(現・山陽塩屋) - 明石(初代)間延伸時に開業。
- 1927年(昭和2年)4月1日:宇治川電気により合併され、同社の駅となる。
- 1932年(昭和7年)12月10日:開業時の海岸沿いの併用軌道上から、山側の専用軌道上の駅へ移転。
- 1933年(昭和8年)6月6日:宇治川電気の鉄道部門が分離され、山陽電気鉄道の駅となる。
- 1969年(昭和44年)7月13日:橋上駅舎となる。
- 1987年(昭和62年)12月13日:この日より新設された通勤特急(現在のS特急)の停車駅となる。
- 1995年(平成7年)
- 1月17日:阪神・淡路大震災で山陽電鉄本線が不通となり、当駅も一時営業中止。
- 1月30日:当駅 - 霞ヶ丘間運転再開に伴い営業再開。翌日から姫路からの特急の暫定的な折り返し駅となる。
- 6月16日:須磨浦公園 - 当駅間運転再開。
- 2001年(平成13年)3月10日:上り朝と下り夕方以降に運転される特急・直通特急の停車駅となる(現在は直通特急に統一)。
駅名の由来
駅の西に滝がかかっており、江戸時代にはこの滝が直接海に落ちていた。この滝は当時数少ない、船用の真水の水場であり、その上の古山陽道に茶屋があったとされる。
ちなみにこの滝は、万葉集で志貴皇子(しきのみこ)に詠まれている「岩ばしる 垂水の上の さわらびの もえいづる春に なりにけるかも」の「垂水(=滝)」の地名の元になったものといわれている。
駅構造
相対式ホーム2面2線の橋上駅。傾斜面上にあり、山側にのみ出入口がある。改札口は1ヵ所のみ。駅構内にはフレンズショップがあった(2017年8月をもって閉店)。2011年春にバリアフリー化工事が完了し、駅内外にエレベーター3基が設置された。
なお、近くにある視覚特別支援学校では、非常時の対策を強化している。
のりば
※のりば番号が設定されておらず「下り線」「上り線」と呼称される。
- 特記事項
- 当駅の下り線ホームからの眺望が良く、ホームからは明石海峡や淡路島が一望出来るほか、生駒山地まで見渡すことができる。そのため、ホームからの眺望を撮影するためだけに、当駅で下車する人も見られる。
利用状況
1日あたりの乗車人員 2,553人(2022年度)
神戸市内の山陽電鉄本線の駅の中では、板宿駅、垂水駅、月見山駅に次いで4番目に乗客数が多い。
以下に各年の乗車人員を示す。
昭和・平成
令和以降
駅周辺
平磯緑地の埋め立てが進む以前は、浜手側は山陽本線と国道2号以外に大阪湾が広がるのみの駅だった。
滝の茶屋駅関連の作品
- 映画『ホームレス中学生』(2008年、古厩智之監督・小池徹平主演)
- 主人公の家出先のロケ地として使われた。東側から見た駅舎と、滝の茶屋駅前商店街などが登場。主人公の兄が当駅から上り電車に乗車している。
- 小説『ともだち同盟』(2010年、森田季節・角川書店刊)
- 第二章のタイトルであり、ヒロイン・千里の最寄り駅。駅から見える海や滝の茶屋駅前商店街が描写され、駅名の由来も語られる。
- サンテレビ『趣味バカ』(2013年~2018年)
- テーマ面のロケ地として使われている。
- 神戸新聞社 CM 『この街が好き。この街で生きる。』(2019年) (能年玲奈/のん出演)
- CMの1シーンに登場する。
- 漫画『空が灰色だから』(2012年初版発行、阿部共実・秋田書店刊)
- 漫画の一コマに滝の茶屋駅のホームが登場する。
隣の駅
- 山陽電気鉄道
- 本線
- ■直通特急(下記以外)
- 通過
- ■直通特急(朝ラッシュの上り・夕ラッシュ以降の下り)・■S特急
- 山陽須磨駅 (SY 06) - 滝の茶屋駅 (SY 09) - 山陽垂水駅 (SY 11)
- ■普通
- 山陽塩屋駅 (SY 08) - 滝の茶屋駅 (SY 09) - 東垂水駅 (SY 10)
- ■直通特急(下記以外)
脚注
出典
利用状況
- 神戸市統計書
- 明石市統計書
- 播磨町統計書
- 加古川市統計書
- 高砂市統計書
- 姫路市統計要覧
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
外部リンク
- 滝の茶屋駅 - 山陽電気鉄道




