名教自然碑(めいきょうしぜんひ)は、神奈川県横浜市保土ケ谷区の横浜国立大学構内にある記念碑。登録有形文化財に登録されている(登録番号第14-0039号)。碑の名称について、文化庁の「文化遺産オンライン」は「横浜国立大学名教自然碑」、設置場所の横浜国立大学は「名教自然の碑」としている。
概要
1937年に、横浜国立大学理工学部の前身となる横浜高等工業学校の初代校長・鈴木達治の功績を表敬して設置された。鈴木の自筆による「名教自然」の四文字が石碑に刻まれている。「優れた教育や研究は自然を尊ぶ。すなわち、学生自らの意志による主体性から学問を修めるべきである」という、横浜高等工業学校の教育理念を表している。実際に、自由主義と三無主義(無試験・無採点・無賞罰主義)を同校の教育主義と定め、自学自発を奨励することで優れた人材を育成する姿勢を貫いた。
現在は横浜国立大学理工学部の同窓会名として、「名教自然」の言葉が受け継がれている。
なお、同じく鈴木達治が初代校長を務めた神奈川県立商工高等学校にも「名教自然」の記念碑があるが、これは登録有形文化財ではない。
歴史
- 1937年(昭和12年): 横浜高等工業学校(弘明寺キャンパス)に石碑を建立。
- 1978年(昭和53年):常盤台へのキャンパス移転に伴い、横浜国立大学の理工学部図書館前に移築される。
- 2000年(平成12年): 国の登録有形文化財に登録される。
アクセス
- 相鉄新横浜線・JR東日本羽沢横浜国大駅より徒歩約16分
- 相鉄本線和田町駅より徒歩約20分
脚注
関連項目
- 神奈川県の登録有形文化財一覧




