2015年-16年のフォーミュラEは、フォーミュラEの2期目のシーズン。
レギュレーション変更
- パワートレイン開発の自由化
- 2015-16シーズンより、FIAから認可されたマニュファクチャラーによる独自のパワートレイン開発が可能となった。マニュファクチャラーの開発可能な範囲は、コスト制限、および最重要分野への投資・革新の促進を目的としてモーター、インバーター、ギアボックス、クーリングシステムに限定されている。2015年2月23日、FIAよりフォーミュラEの第2シーズンに参加する8つのマニュファクチャラーが発表された。
- バッテリーパワーの向上
- レース中に使用可能なバッテリーのパワーが、前シーズンの150kwから170kwへと増加した。
- ドライバー交代の制限
- 前年は1台のマシンにシーズンを通して1人のドライバーが乗車した事例が半数ほどしかなく、中には6人がかわるがわる乗った車もあった。また、メインドライバーがダブルブッキングしてしまう大会で、リザーブドライバーの代わりに佐藤琢磨や山本左近らスポット参戦者を代役に招くケースも相次いた。これらがチャンピオンシップに与える影響も考慮され、2015-16シーズンでは、シーズン中のドライバー交代を1台につき2名までに制限した。また、新規約によりスチュワードが不可抗力と判断した場合を除き、最終3戦では一切のドライバー交代を禁止した。
- ドライバーズポイント
- ドライバーズポイントについては有効ポイント制が廃止され、全レースがポイント対象となる。
- 予選方式の変更
- グループ別の予選セッションのトップ5名によるスーパーポールセッションが行われ、その結果によりポールポジションから予選5位までの順位を決定。
- フルコース・イエローの導入
- レースコントロールにより「フルコース・イエロー(FCY)」を宣言できるシステムが導入。FCY中、各マシンは時速50kmでの走行に制限される。追い越し禁止となり、前車との車間距離を保たねばならない。
- ファンブーストの変更
- ファンブーストは決勝開始後6分経過時点まで投票可能となり、獲得したファンブーストは乗り換えた2台目のマシンにおいて使用可能となる。公式サイトやアプリ以外にもFacebook等各SNSでも投票可能。ファンブーストは180kWから200kWの範囲内で100kJ使用可能となった。
参戦チーム・ドライバー
2015年8月5日、FIAにより10チームのエントリーが発表された。2014年-15年シーズン、チーム・アグリのメインスポンサーだった英保険会社アムリンは、新たにアンドレッティ・オートスポーツのメインスポンサーとなった。
またアンドレッティはマニュファクチャラーとして独自のパワートレインを使用したAndretti ATEC-01を使用する予定だったが、トラブルが発生してシーズン前のテストでほとんど走行することが出来なかったため、前年同様マクラーレン製のパワートレインを使用することになった。
なお、トゥルーリ・フォーミュラEチームは開幕戦北京と第2戦マレーシアを欠場。北京ではマシンのコンポーネントが税関で止められ、マシンを公式車検に持ち込むことが不可能となった。また続くマレーシアにおいても車検不通過となりレース出走を断念。両レースは共に18台で行われた。第3戦ウルグアイを前にチームはシーズンエントリーを取消、シリーズから撤退すると報じられた。
参戦チーム変更
- トゥルーリは第1戦と第2戦に参戦できず、第3戦を前にシリーズからの撤退を発表。
ドライバー変更
- トゥルーリは、契約上のトラブルより第2戦のエントリーをサルバドール・デュランからヤルノ・トゥルーリに変更。
- マヒンドラは、レース中のアクシデントで負傷し、手術したニック・ハイドフェルドに変わり、第3戦のみオリバー・ローランドを起用。
- ヴェンチュリーは第4戦を前に、ジャック・ヴィルヌーヴがチームを離脱したと発表。マイク・コンウェイが後任を務める。
- チーム・アグリは第4戦を前に、ナタナエル・ベルトンがチームを離脱したと発表。前シーズン、同チームに所属したサルバドール・デュランがチームに復帰する。
- チーム・アグリは第7戦を前に、サルバドール・デュランがチームを離脱したと発表。馬青驊が後任を務める。
- チーム・アグリは第8戦、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタの代役(DTMとのスケジュール重複)として、レネ・ラストの起用を発表。
開催スケジュール
2015年7月15日、メキシコで開催されたWMSCにて、暫定カレンダーが発表された。。当初、開幕戦(北京)は2015年10月17日開催予定だったが、1週間後ろ倒しとなった。その後、9月30日にパリで開催されたWMSCにて、修正版カレンダが承認された。その中で唯一開催地未定となっていた第5戦は、メキシコシティ(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)での開催で決定した。。
第8戦(ドイツ)は当初は前シリーズ同様にテンペルホーフ空港での開催が予定されていたが、その後ベルリン市街地での開催と変更となった。
当初第9戦としてモスクワ戦がカレンダーに設定されていたが、その後中止となった。代替戦は行われずシリーズは全10戦となる。
結果
レース
ドライバーズ・チャンピオンシップ
上位10台とポールポジション及びファステストラップには以下のポイントが加算される。
(略号と色の意味はこちらを参照)
太字 - ポールポジション、斜体 - ファステストラップ、* - ファンブースト
† 印はリタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。
チーム・チャンピオンシップ
参照
外部リンク
- 公式ウェブサイト




